先日岐阜の中津川市に工場があるプラズマ総合研究所の原社長にお会いしました。築200年で9代続く奥様のご実家の敷地内に工場があります。山に囲まれ目の前には川も流れ、恵那山の登山口もすぐ近くにあります。

名古屋工業大学で教鞭を取られていた時にこのアトム窒化の技術を開発し、それをビジネスにするべく会社を設立されました。

アトム窒化は一般的な窒化処理とは異なり、窒化表面に化合物層が生成されないため、ワーク表面の切削時に発生する単結晶ダイヤモンドの切れ刃へのダメージを防ぐことが出来ます。さらに窒化層のNが化学反応による単結晶ダイヤモンドの摩耗を抑制するため、工具寿命が長くなります。名古屋大学の社本先生が切削テストを行ったところ、未処理の鉄系材料を直接切削した場合と比較して1,000倍くらいの寿命とのことでした。

この技術が普及すれば、従来はあきらめていたSUS系あるいは鉄系材料への単結晶ダイヤモンド工具による直接切削が可能となり、あたらしいアプリケーションが生まれるのではないかと期待しています。