一般的なcBN工具に使われているcBN焼結体は、素材粒子をアルミナなどの結合相(バインダ)と混合した状態で加熱し、バインダの溶融によって接合成形しています。従って、cBN焼結体の硬さは素材粒子だけでなく、バインダの性質や混合割合に大きく依存することになります。一方、当社使用のバインダレスcBNは、一般のcBN焼結体と異なり、バインダ不使用の高純度なcBN焼結体です。弊社はバインダレスでcBN焼結体を作り上げることで、cBN本来の硬度を失うことなく硬く切れ味の良いバインダレスcBN工具の製造を可能としています
バインダレスcBNを使用した当社のオリジナル製品「HP-cBN」シリーズ
バインダレスcBNから作られる切削工具は当社だけのオリジナル商品です。バインダレスcBNを母材に使用している「HP-cBN」シリーズは、一般的なcBN工具と比較して約3倍以上の耐摩耗性があり長寿命です。
どんなメリットがあるの?
バインダレスcBN工具を使用した精密切削では、従来のcBN工具では難しかった鉄鋼材料の鏡面仕上げや、極小径での高精度加工が可能となります。また、バインダレスcBN焼結体は一般のcBN焼結体に比べて粒径が非常に小さく、これを刃先としたHP-cBN工具は切削のみで一桁ナノの面粗度を実現することが可能です。